【くらしのいえ通信】2023年5月号 大地震に備えよう

この度の能登半島地震により被災された皆様に
心からお見舞い申し上げます。
皆様のご安全と一日も早い復旧をお祈りいたします。

先日の能登半島地震で、
いつかおこるかもしれない大地震 ではなく
「明日にもおこる大地震」であることを実感しました。

震度は気象庁で
0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7まで
10段階が設定されています。

地震発生時の珠洲市の映像で
ご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが
震度6以上は立っていられないくらいの揺れになります。

耐震性の低い建物は
・壁などに亀裂が発生
・ガラスやタイルが割れる
・瓦が落下する
・補強されていないブロック塀が倒れる
・建物が傾斜する
・建物が倒壊する
と生命に危険が及ぶ状態になるおそれが出てきます。

耐震性の低い建物とは、
いわゆる「旧耐震」と呼ばれる1981年5月31日までに
建築確認(建物を建築する前の届出)がおこなわれたものです。

旧耐震の建物は、「震度5」程度の中規模の地震で
「倒壊しない」ことをめざしていました。

これに対し
現在の建築基準法では「震度6~7」程度の地震で
「倒壊しない」設計が求められています。

もちろん新耐震で設計された建物は、
旧耐震の建物よりも耐震性に優れていると言えます。

しかし震度の最大値「7」には上限がありません。

<震度7の地震>
1995年 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)
2004年 新潟県中越地震
2011年 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
2016年 熊本地震
2018年 胆振東部地震

つまり同じ「震度7」と言っても幅があり、
発生する被害も同程度ではありません。

これまで経験したことのない「巨大地震」が発生した場合に
建物が生命を守り切れるだろうか。

設計者としても厳しい現実をつきつけられている日々です。

いまのお住まいの耐震性が気になる方は
ぜひ耐震診断をされてください。
自治体でも診断・改修の助成をおこなっています。

参考リンク>>石川県耐震診断 補助制度

耐震診断>耐震改修は費用と期間がかかりますが、
いますぐにでも「自宅でできる地震への備え」を
いくつかご紹介します。

ぜひ今週末にでも家族で取り組んでみてください!

① 家具の固定と配置

●本棚やタンスなどをつっぱり棒やL字金具などで
 倒れないようにする

●引き出しや本などの中身が落下しないように
 すべり止めテープやベルトをつけておく

●ベッドやソファなど長く過ごすエリアや
 出入口へ避難する経路には
 転倒するおそれがある大型の家具や家電を
 おかない
(もしくは転倒防止策を施しておく)

② 備蓄品の準備

●飲料水、非常食やトイレットペーパー、
 マッチ、ろうそく、コンロ、充電器などの
 災害時に必要なものを備蓄しておく
(おおよそ家族で1週間すごせる量)

●避難時に持ち出せるように必要な物資を
 リュックに詰めて持ち出せるところに置いておく

③連絡・避難方法の確認

●災害時には基地局が機能停止し
 「電話で通話できない」可能性もあるため
 「データ通信」を利用できるLINE等を利用する

●#117 災害用伝言ダイヤル(音声登録できる)
 NTTや携帯電話各社の災害用伝言板(文字登録できる)
 を利用する

●自治体の防災マップ(ハザードマップ)で
 避難場所を確認しておく

●原則徒歩で避難する
(車は渋滞を発生させたり、救助の妨げとなることがある)

くらしのいえは「いしかわ住宅耐震事業者」の
登録企業です。

耐震診断から耐震改修はもちろん
気軽な減災対策のご相談もお気軽にお寄せください!

くらしのいえ🏡 荒木木材工業
担当 荒木 恭子
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